ビストロプレート ブルーライン

カフェに納めて納得、オトナかわいい丸い皿

福島県北部にある、飯坂温泉街。歴史ある街並みに、知る人ぞ知る老舗、「カフェひらなが」があります。本格コーヒーと、シズル感満載のフードメニューが魅力。最高の組み合わせです。ohのゴブレットマグを使っていただいているカフェでもあります。僕はいちコーヒー好きとして長くお付き合いさせていただいております。
2024年3月、２店舗目となる「HIRANAGA COFFEE」がオープン。食器類をご相談いただき、一式納品させていただきました。実はその中にこのビストロプレートがあります。
オーナーからのご要望は、「アメリカンダイナー、ブレックファースト、白い空間、モルタル調テーブル、厚手で丈夫、カワイイ」というキーワード。やりがいのあるパズルのよう。アメリカンダイナーと聞いて、バックトゥーザ・フューチャーのような世界観をイメージしましたが、近年何度もアメリカに行っているオーナーのイメージは、もっとモダン空間でした。僕は、日本と聞いて忍者を思い浮かべたようなものです。笑

美しさと扱いやすさはみんなの味方

お店で使う道具は、業務用（プロ仕様）と呼ばれることが多く、食洗機でガンガン洗えて、見た目が同じで、比較的お手頃な価格というのが特徴。これって、お店だけじゃなくて、家庭でも喜ばれることですよね。業務用って、ものすごくたくさんあるのですが、市販されているのは極わずか。商社から店舗に販売されることが多く、あまり目にする機会はありません。
でも、キーワードをいくつかいただければ、ご希望に合う食器を見つけてくるのが、僕らは特技。というわけで、このビストロプレートもプロ仕様用からセレクトしてきました。
HIRANAGA COFFEEに納品に行って重ね置きした時、その存在感に妙に惹かれたんですよね。そして、ブレックファーストメニューをオーダーして実際に使ってみた時、めちゃくちゃかわいいと思ってしまったのです。
インスタグラムに投稿すると、コメントやDMでぜひ販売してほしいというリクエストをたくさんいただきました。朝のワンプレートとしてとても使いやすく、気兼ねなく使える丈夫さが良いです！

ドレスとカジュアルの絶妙なバランス

欧米ミックス

アメリカンというより、フレンチでは？と思った方は、昔からインテリア好きなのかもしれません。確かに、フレンチの香りがしますよね。白地にブルーのラインは、セントジェームスのウェッソンを彷彿させますし。
でも、最近のインテリアは、国で括ることが難しくなってきています。いろんなテイストがミックスされていることが多く、空間写真だけで国を当てるのはかなりの難問かと。とくにカフェは。
また、業務用という堅牢なイメージとは別に、デザインはとても上品なこのお皿。本格的なフレンチやイタリアンを盛っても様になるし、ステーキも最高。トーストと目玉焼きもめちゃくちゃ合います。オムライスだってウェルカム。カジュアルすぎないブルーの濃さと絶妙な太さ、白すぎない白、安心感のある程よい厚みと、ちょうどいいリムの幅。


これらのディテールの組み合わせが、使いやすくてかわいいデザインを構成しています。ドレスとカジュアルのバランスが絶妙なのです。どこにでもありそうで、どこにもない物。使っていくうちに傷やシミができるかもしれませんが、それはフレンチアンティークのように変化していく通過点と言えるでしょう。

なんだかんだで、丸い皿もほしい

ohでは、「あのオーバルプレート」がとても人気。オーバルも使いやすいお皿ですが、オーバルだけの食卓はあまり見ない光景かもしれません。やっぱり丸いお皿もあると便利。ただ、トースト用、パスタ用、お肉用といった専用は考えもの。すぐに収納が限界になります。何にでも使えるデザインがおすすめです。


ビストロプレートは、あのオーバルプレートと同じくらいの厚み。リムの立ち上がりは少なめでフラットに近い形です。並べて比べてみると、オーバルよりも若干グレーがかった白ですが、単独で見ると青いラインが白さを強調しているように感じます。

この見た目で日本製という安心感

ビストロプレートは日本製（美濃焼）。100年続く老舗メーカーのものです。海外製との違いは、見た目が似ていても軽いこと。また、歪みなどの個体差が少ないこと。
とはいえ、芸術品ではなく生活の道具。ohでは１枚ずつ検品して、できる限り綺麗な状態のものを厳選し、梱包しています。多少の釉薬の厚みムラや、ピンホール（釉薬面の小さな穴）は良品と判断しております。