スプーンの素材は主に、木製か金属製です。他に陶器や琺瑯など、ちょっと変わり種もありますが、おそらく金属のシェアが最も多いと思います。
金属の中には、ステンレスを筆頭に、真鍮、洋白(銀メッキ)、アルミ、チタンなどがあり、中でもステンレスが最も一般的。丈夫で錆びにくく、比較的安価なことが定番となった理由でしょう。
良いスプーンとは
錆びないこと、丈夫なこと、数が必要だから高価じゃないこと、というのも大切な要素ですが、もっと重視したいことがあります。
スプーンは口の中に入れる物
体に害がないことは当然のことですが、機能性や耐久性の前に、口との相性ってすごく大切だと思うのです。
食べ物をすくう部分は「つぼ」と呼ばれていますが、つぼの表面の仕上げやフォルム、素材などが口との相性を決めてくれます。
見た目は。
使ってみると、つぼの幅がちょっと広め。そして若干深い。
口を大きく開き、つぼの底に食材が残らないように、上唇ですくい取る食べ方になります。こんなもんだろうと思えばそうなのですが、「あのスプーン」を使った時、驚くほど食べやすいと思いました。
幅が細くて浅いつぼ、全くストレスなく食事ができます。oh〜。
「あのスプーン」の素材はプラスチック
プラスチックと聞くだけで、環境的にネガティブなイメージを持ってしまう方も多いと思いますが、それは正しい捨て方をしないからです。
正しくリサイクルされるように捨てる、もしくは、長く大切に使えば、とても優秀な素材なのです。
プラスチックのスプーンを、木製や金属製(ステンレス)のスプーンと比較して、メリットとデメリットを見てみましょう。
木製のスプーンのメリットとデメリット
○軽い
○木目がおしゃれ
○食器に優しい(人にも優しいイメージ)
○熱を吸収しない
×水分に弱い
×傷がつきやすい
×食洗機が使えない
×高価
×厚みがある(折れないように)
ステンレス製スプーンのメリットとデメリット
○水に強い
○食洗機が使える
○薄い(丈夫だから薄く作れる)
○種類が多い
○安価(ステンレス製)
×重い
×熱を吸収しやすい
×食器を傷つけやすい
×金臭い(金属独特の味)
木製と金属製では相反するメリットとデメリットがあります。
これを参考に、プラスチック製の「あのスプーン」のメリットとデメリットを整理してみます。
あのスプーンのメリットとデメリット
○水に強い
○食洗機が使える
○軽い
○安価
○熱を吸収しない
○食器に優しい
×傷がつきやすい
×チープなイメージ
×金属製より厚め
硬さの面では木製に近いため、食器に傷をつけにくい分、スプーン自体は傷がつきやすいと言えます。でも傷が目立つのは艶ありの仕上げにした時。あのスプーンはマット(艶なし)の仕上げなので、傷は目立ちにくくなっています。
おそらく、チープなイメージも艶ありのカラフルなカラーにするからでしょう。
これもマット仕上げにすることで解決です。
ちなみに、マット仕上げとはいえ、あのスプーンでカレーを食べても黄色く色味が残ることはありません。木と違って、色素が浸透しないためです。
丈夫さという面ではステンレス製には全く及びませんが、木製より欠けにくく、しなやかさもあるので折れにくいと言えます。
素材による比較をしてみましたが、あのスプーンについて一番お伝えしたいのは、食べやすいフォルム。このフォルムを木で作れば、先端の薄い部分が欠けやすくなり、ステンレスで作れば、厚みのある柄の部分がかなり重くなるでしょう。
実は「あのスプーン」は、プラスチックだから作れたフォルムなのです。
あの牛丼店で使っていた使いやすい赤いさじを、カラーと質感をリデザインしたスプーン。→あのスプーン
使い捨てではないプラスチックのスプーンで、体験したことのない口感(?)を味わってみてください。
ちなみに、フォークやナイフと一緒に使うと違和感が凄いので、ステンレスのカトラリーも必須だと思います。おすすめのステンレスカトラリーは、「燕カトラリーボレロ(マット)」です!