ゴブレットマグのユーザーとして
僕自身もゴブレットマグのユーザーなのですが、使い始めた頃から気になっていることがあります。
熱いコーヒーをたっぷり入れると、取手(ハンドル)の下の方が熱くなることです。「わかるわかる!」という方も多いのではないでしょうか。
取手の下に添えた中指の背中部分が熱いんですよね。
これは実家の親父にも言われました。改善でぎねのが?と。
青丸部分が熱くなる
実は、初期の試作品の時点で把握していました。
ゴブレットマグはフォルムにとことんこだわったプロダクト。おわかりのとおり、角がありません。全体が流れるようなシルエットを描いています。
取手を後付けする作り方では、繋ぎ目が取って付けたように(ややこしい笑)なるので、一体成型しています。
そのため、本体と取手がとても滑らか繋がっています。ゆえに、本体との設置面先がかなり広い。
流れるようなシルエット
必然的にホットコーヒーの熱は取手の方にどんどん伝わってしまいます。
そんなゴブレットを持つと、熱くなった部分に中指の背中が触れて「熱っ!」って。
デザインを変えない理由
初期サンプルで把握していたなら、なぜ解決しなかったの?と思われるでしょう。
もちろん僕も、改善しようとデザインの見直しを何度も行いました。
でも、どんな変更を加えても今のままが美しいという結果にしかならず。
たった一つの致命的でもない問題のために、このシエットを変更して良いのか。
熱いからこうしましたと、説明が必要な変更を加えることにとても大きな抵抗を感じました。
アイドリングビューティーがコンセプト
便利で機能的なものは世の中に溢れている。
このマグは、使われることを待っている間も美しい「アイドリングビューティ」がコンセプトなのだから、このままのデザインで進める。
そう決心をして今があります。
ゴブレットを快適かつ、おしゃれに持つ
でも大丈夫。
今すぐできる解決方法があります。長年使っているからこそ見つけた裏技をご紹介します。
もちろん、ゴブレットマグ自体に何か細工をするとか、コーヒーの温度を下げるといった内容ではなく、持ち方を変えるという方法です。
まずは写真を。
薬指は高台の横に添えるだけ
ようは、中指が熱くなった部分に触れなければいいわけです。
でも、ゴブレットマグはコーヒーがたっぷり入った状態で500gを超えるので、3本の指でしっかりホールドする必要があります。
そこで、薬指を使います。
薬指の先で高台の横を軽く押す感じで持ってみてください。
(小指でも大丈夫。どっちがやりやすいかは、きっと人によります。)
注意すべきは、高台の下に添えるのではなく、横です。こうすることで中指がゴブレットから離れ、熱さを感じなくなります。
しかも、普通に握り込むよりちょっとおしゃれな感じがしませんか?
ゴブレットカップではこんな感じ
でもこれ、何人かの人に試してもらったのですが、手がつりそうという意見がありました。
マグの取手を握り込むのではなく、手を開いた状態で人差し指は取手に引っ掛ける感じ。中指は取手の下に添えるだけ。薬指(もしくは小指)の先で高台を押す感じ。
これができると、親指を使わなくても持てるくらい楽になります。
バランスが取れるコツが分かれば親指を添えなくても持ち上がる
ただ、飲む時はマグを自分の方に傾けるので、必ず親指も添えてください。
試してみる時はまず、水で挑戦してくださいね。
ちなにみ、僕は決して手が大きいとか、指が長いわけではありません。
中学生の息子と比べてみると同じくらいでした。バスケ部だったのにボールを片手で持てないくらい。
ということは、手の大きさではなくコツなんですよね。きっと男女問わずできると思います。力を抜いて、リラックスして試してみてください。
ちなみに小指でもできましたが、僕は指が太いのでちょっと窮屈でした。