「あれ?時計どこやったっけ?」
出張先の夜の会食がようやく終わり 疲れて宿泊先に帰ってきて、ようやく気づく僕。
カバンの中をガサゴソ探すも見当たらず。 持ち物も黒ばっかりなので、そもそもカバンの中は暗黒の世界。
こりゃ、やっちゃったな。 半ば諦めモードで歯磨きをしながら 一杯目に飲んだビールの美味しさに舞い上がっていた自分を責める。
あぁ、泡の輪っかが綺麗だったなぁ…。
自宅であれば、いつもの場所に置くという習慣ができてるので 時計をなくす、なんて事はほぼないのですが、 出張先はそのあたりが全て狂いますね。
今日はもう遅いし、明日店に電話するか。 こういう時は寝るに限る。そうだ、寝よ寝よ。 と、カバンをベッドからずらすと、ゴトっと何かが落ちた。 タフトポーチである。
持ち上げて、気づく。 この重みは…。 と中を開けると… 時計ありました。
実は、最初から持って行っていなかったという事実が、ここで判明。 なくすといけないから、ポーチにしまっておいたのでした。 あぁ、そんな事すら忘れている僕。
「持って行ってないじゃん」 と誰もいない部屋で小声でツッコミをいれた、3月の夜。
ポーチは、自宅ではあんまり出番がないですが、いざ出先になると かなり重宝します。それは、突然やってくるのです。
ありがとうね、タフトポーチちゃん。